1(女) 私があなたにほれたのは ちょうど十九の春でした いまさら離縁と云うならば もとの十九にしておくれ
2(男) もとの十九にするならば 庭の枯木を見てごらん 枯木に花が咲いたなら 十九にするのもやすけれど
3(女) みすて心があるならば 早くお知らせ下さいね 年も若くあるうちに 思い残すな明日の花
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4(男) 一銭二銭の葉書さえ 千里万里と旅をする 同じ那覇市に住みながら 逢えぬ我が身のせつなさよ
5(女) 主さん主さんと呼んだとて 主さんにゃ立派な方がある いくら主さんと呼んだとて 一生添えない片想い
6(男女) 奥山住まいのウグイスは 梅の小枝で昼寝して 春が来るような夢をみて ホケキョホケキョと鳴いていた
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